トイレ清掃員の日常を描いているだけなのに何故こんなにも面白くて考えさせられるんだろう。
浅草〜押上辺りで繰り返される日常を豊かなディティールで丁寧な描写し、それを役所広司の演技で彩る、それだけだけど面白い。
台詞数が少ないのにあそこまで表現できる役所広司ってやっぱり凄い。
要所要所で流れる曲の歌詞にも意味があったと思われるので英語が出来ないことが本当に悔しい。
観終わった後、劇中歌を聴きながら『幸福』って何なんだろうと思慮に耽けること間違いなし。
2023年の締め括りに相応しい心温まる映画でした。