亀

PERFECT DAYSの亀のレビュー・感想・評価

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)
4.2
目の前に4:3(1:1.33)の世界が現れるや否や想起せざるを得ないのは、彼の過去作『東京画』(つまりは『東京物語』小津安二郎)だ。小津の作品にはほぼ映らない階段(『風の中の雌鶏』くらい?)で1階と2階を室内で行き来できる(外に2階への階段があるアパートにしては)変な構造だし、植物たちの部屋は外から見るとナイトクラブのように紫?でライトアップされてるし、外の駐車場?には(役所広司の買うBOSS缶しか需要の無い)不自然な自動販売機があるし、ルーティーンの中でも自宅のトイレは頑なに映らない。「よくよく考えると物凄く変なのだけど実在してると思えてしまう」ここがヴェンダースが今作で目指した(ローアングルがーとかじゃなく)小津安二郎オマージュなんじゃないかしら。

ところで、あがた森魚のギターで石川さゆり『朝日の当たる家』(前半の車内でも選曲)って超絶ナイスキャスティングじゃない?それと、OLの長井短さんいいすね、和山やま『女の園の星』に出てきそう。そうそう、カセットテープの店にヴェンダースいたよね!?

もちろん、帰宅中は「日本のジョニ・ミッチェル(数秒ジョニ・ミッチェルが日本語で歌ってるかと錯覚してましてん)」金延幸子を聴いたよね。もちろんSpotifyって店でね。

https://open.spotify.com/track/1oMRfPV6MpRw0fOhLGbfh6?si=q3tCw7sCTsiX0vVShRgMNQ














「どうして、このままじゃいられないのかな」
亀