タイトルと「こんなふうに生けていけたなら」というコピーから連想して裕福な暮らしを見るのかと思いきや、慎ましく愚直に生きる平山という男の日々を描いた映像だった。
鑑賞前後のこのギャップを体験して２つの気づきがあった。ひとつは、孤独や惨めな思いをしながらもブレない自分でいることやそういった自分であろうとすること自体がとても魅力的だということ。一方でもうひとつの気づきは、平山ほどの孤独や惨めさを感じるのであれば軸がブレブレな人生でもよいのじゃないかと。
タイトルでもあるPERFECT DAYSとは、平山のような人間が見ても、僕のような人間が見ても何かしらの心の救いになる、そんな映画な気がしました。
