トイレ清掃員、HIRAYAMAの日々を映した作品。
AIやインターネットにより、人類がコモディティ化、均一化していく社会で、HIRAYAMAのようなヴィンテージで、アンティークな人間が、きっと貴重になっていくのかもしれない。
少なくとも、今後一定の周期で、アンチAI & インターネットブームは、何かしらの形で起こるのではないかと想像している(この映画のように?)。
その時にスポットを浴びるのが、きっと過去のカルチャー(音楽、文学、ファッション、映画、アート、建築..他、諸々の総称の意)で、
なぜ「過去」のカルチャーなのかと言うと、今後、本当の意味で未来に何年も語り継がれるようなサブカルチャーというものは、2度と形成されることはないと、勝手に考えているからだ。
なので、世界中で1900年代後半〜2000年代初頭くらいまでに生まれたサブカルチャーは、貴重な宝として残り続ける気がしている(もちろんそれ以前の古典も)。
映画の内容とズレたレビューになったが、自分には、そういった事を示唆している作品に映りました。
色々書いてしまったが、穏やかにHIRAYAMAに無言で「...(そんな深く考えてないよ)」とあの優しい笑顔で返されそうな、真の意味で人間的で、ポジティブで良い映画でした。
言えることは、どんなカルチャーよりも、木漏れ日は美しい。