c

PERFECT DAYSのcのレビュー・感想・評価

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)
-
物質的にも非物質的にも、被写体との距離があまりにも近くて、息苦しいほどに生々しかった。平山の呼吸が、生が、ここまで直接的に、フィルターを介さずに伝わってくると、苦しくて辛いと思う瞬間もあった。ツァイ・ミンリャンと通ずるものがあるかも。

「何も変わらないなんて、そんな馬鹿なことあってたまるか。」
人類の、木々の、世界の「生の循環」は、繰り返しであり、でも少しずつ変わってゆく。正に平山の人生と同じで、その繰り返しにこそ美しさがあり、生きる価値があると思う。

笑いもハイセンスで、とても良かった。「生」の一つの形を体現した映画だと思う。
c

c