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PERFECT DAYSのSxxxxxxOxxxxのレビュー・感想・評価

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)
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影のある人間ほど、光を見つけるのが上手い。こんなふうに生きていけた「なら」であって、平山さんの暮らしは常に光と影を天秤にかけて絶妙なバランスで均衡(パーフェクトデイ)を保っているように見える。日々の丁寧なルーティンも、この均衡を保つための儀式。「今度は今度。今は今。」という言葉からも、目の前の均衡を保つのが精一杯で、さきのことを考える余裕がない人なのだと思った(赤信号を渡る通行人や急なシフト変更など、ルーティンが崩される瞬間に苛立ちが隠せない点からも想像がつく)。トートーやファーストリテイリングといった大資本がチラつく場面はあるものの、企業案件なんて見方をするのはもったいない。平山さんの生き方をじっくり観察する(平山さんに会いに行く)2時間は、とても心地のよいものだった。それにしても、音楽がめちゃくちゃいい。
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