このレビューはネタバレを含みます
人には生きていればそれぞれの事情があり、
長く生きればそれなりに積み重なって、
でもそこはほんの少しの匂わせだけで特に掘り下げず。ただひとつだけ、妹との抱擁のシーンは何もわからないけどなんだか泣けた。
今日は今日のことだけ見て生きている主人公、毎日決まったルーティンの生活は心地よいのかもしれないけど、もしかするとそれは人生の辛苦から逃避、もしくは自己防衛するためのものなのか。
ちょっとだけそれが乱された時のイライラの様子がまた良かった。
さすが、ヴィム・ベンダース！
日本独特の侘び寂びのような情緒をよく理解してるだけでなく、心から受け入れてくれてるのがわかる、小津安二郎を親愛してるくらいだから当然なのかな。
トイレ掃除って日本人にとってはなんだか特別な意味を持ってる感じがするけど、そうしたのには何か狙いがあるんだろう。
罰とか懺悔とか、または自己浄化とか。
これも詫びか、寂びか､､､
劇中差し込まれた曲たちがとてもカッコよかった。あんな曲を聴いてるオヤジはやっぱりただものじゃ無いね。
それもカセットテープ、今はエモいらしい。
でもこれ、誰の選曲なのか、すごく気になった。
それにしても石川さゆりと三浦友和の抱擁シーンなんて、かなりレア。
そして田中泯の使い方がとっても良かった。
で、一番ビックリしたのが、柴田元幸を役者として使っていたこと､､､
スカイツリー、そろそろデビューするか☝️
