それぞれ生きる世界が違うように、日常もみんな平等に違うように感じられた、まさに人が生きる様を映像にした映画だと感じました。
トイレの清掃員をしている主人公(平山)の生きる日常を描いた物語。
無口な彼だが、日々感じる人々の出会いや木漏れ日に喜びを感じているような様はどこか愛おしく感じる。
彼の生活の中は決まったルーティンがあり、それを見せながらも毎日に必ず何かが起きる。些細な出会いや、同僚伝いからの出会い、今しか見れないものがそこにあったり、まさに木漏れ日のような日々。
無口な彼にも友人のような存在がいて、言葉を交わさずとも何か一本の糸のようなものが繋がっているようにも見える。その感じが見ていて気持ちがいい。彼も心地がいいと感じている様が見ている自分とリンクするように感じてよかった。
この映画はすごく劇的な映画のようにも感じた。
劇中の中でも言っていたが、生きる世界はみんな違う。見えている世界は違うが決して何もない世界なんてなくて、皆、劇的なものがあるのかなと思った。もっというと、今を生きるその時間さえも劇的なのかなと、この映画が教えてくれたようにも感じた。
人の生きる生活、行動、景色、目にするものたちが愛おしくなるそんな映画でした。