PERFECT DAYSのさんくのレビュー・感想・評価

同じコーヒーを買って、同じ仕事をして、同じ銭湯に行き、同じ居酒屋に立ち寄る。
でも、何の変哲もない日常なんて、ない。

影が重なると濃くなるように、一つとして同じ葉っぱの揺らぎがないように、同じように見えて新しい毎日を生きている。
平山の表情がそれを物語っていて、こんなふうに「いま」を生きてみたいもんだと思った。
時折、惰性で進んでいるように思える日常も、木漏れ日のような瞬間が続いていて、そんな日々を大切にしたい。

役所広司を堪能した映画だった。