朝起きて身支度をして車を走らせ公衆トイレを掃除して回る、セリフのない映像でこれだけ見せてくる役所広司を改めて名優だと思う。役所演じる平山が銭湯で身体を洗う場面、年齢相応に張りの失われた横腹すらが平山の生きてきた軌跡を物語っているよう。ラストの泣き笑いも平山が撮る写真の揺れる光と影みたいだった。
過去 ヴィム・ヴェンダース監督の作品は色々見てきたがそんなに心に残ってないのは自分が若かったからだろうか。勿体なかったと思う。
そしてニコ役の中野有紗ちゃんのスタイルの良さ。本作を見る前日に配信で見た『赤線最後の日』(1974)に出てくる女性たちの大きい顔と頭、太く短い脚との差よ。隔世の感が凄すぎ…。
劇中にはなかった『タカシの留守電』がYouTube配信中、どぞ(っ -᷅ ̫̈-᷄ )っ
