あぁほんといい映画だった、と鑑賞後すぐ発していた。
繊細なワンシーンに何度も心が動いて、思い出すだけで微笑んでいる自分が今いる。受け手に委ねてくれるような余白がある作品だからこそいかようにも味わい続けられる。
単調な暮らしという人もいるかもしれない。ふと何日目の朝だ？と私だって思ったけれど平山の毎日には必ず笑顔になる瞬間があって、実はそれは平山がその瞬間を感じ取れる人だということに何度も気付かされる。私はそんな平山が好きだし、平山の気持ちが自分と重なったりした。重なれることが嬉しかった。ふと、眠たくなったら眠るってなんて幸せなんだろうって思ったり…。
今を今として生きている、本当にかっこいい、受け身でも能動的でもなく自然体であるように私にはみえた。
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そして最後の表情について30代の私が思ったことは
生きていく上で後悔がないなんてことはなくて選ばなかった人生に思いを馳せることはあるだろう、でも今を生きていくんだと。
この作品について60歳以上の方々はどう感じたのかな。終を意識する年代になれば振り返りも行いながら今という時間を見つめると思うから。先だけを見つめるだけの私とはきっと違う感想をぜひ聞いてみたい。自分もいつかそこまで生きれたらまた観たいと思う。
あぁいい映画だった。
