最後、本当に圧巻された。
正直、割り切れない気持ちもある。
私がこの映画を美しいと思えるのは、私の生活に余裕があるから。
人は平等だ。
誰でも、光を見つめることができる。
すぐそこに、自然がある。芸術がある。
人は不平等だ。
一度道をそれた人間に、人は厳しい。
不可逆的だ。
その意味で、平山には、あの生活を掴み取るという強い覚悟が見えた。
平山は少し子供っぽい部分もあると思った。
それは、感性を持ち続けられているとも言える。だからあのホームレスの方とも、通ずるところがあるのだろう。
そしてもう一つ。
アートの力は、人の意識を変えるという意味で、ものすごく大きな意味を持つと思った。
私も誰かに、そんな何かを届けられるようになりたい。