今度は今度、今は今。
主人公・平山の何気ない平穏無事な日常を描いた作品。丁寧に暮らしているのに色々な非日常が少しずつ介入してきて調和を乱すのだが、その殆どを拒否せずに受け入れて楽しんでるように見えた。最終的にいつもの日常に戻ることを分かっているからこそ何気ない変化や波を楽しんでいるのかな。感情の表出は薄く、口数も極めて少ないが感受性は豊かなんだろうなと感じる場面が多々あり、言動と表情、彼が送る生活から人間臭さが垣間見えたのがとても良かった。
全体的に役所広司だから成立してるな〜という感じがしたけど、かなり良い映画だった。海外の監督が現代の日本をこんなに丁寧に描いてる作品を初めて観た。
