まず、映像、音楽が綺麗。
出てくるトイレも芸術作品みたい。
前半は、平山さんの生活がトイレ掃除という仕事を中心に描かれ、主人公が優しく丁寧に生きる姿が美しく描かれる。
物語が進むにつれて、「好きなカセットを売らざるをえないとき」や「後輩が飛んで、丸一日仕事をしなければならなくなったとき」など想定していないことが起きた時の人間らしさも描かれ、人間臭さも残されているんだと思わされる。
また姉との対話から平山さんは自ら選択して今の生活を選び、欲のない生活をしていると思われるの。しかし、何故その生活に至ったのかなどは描かれない。
あくまで、写り映えのない日常の中で、その一瞬の木漏れ日のような今に焦点をあて、素晴らしき日々を生きている。
最後は、光と影のような笑みとも哀しみともとれる表情で、主人公の人生の今を表しているのかなと。
全体を通して、ちょっと掃除するトイレが綺麗すぎたし、意外と毎日独身貴族すぎる生活で違和感。現実はもっと汚く惨めで残酷なときもあるのでは。と感じた。