観察日記のような映画で、ジム・ジャームッシュ監督の「パターソン」を思い出したりもした。
役所広司をはじめとした俳優陣の自然な演技(特に柄本 時生演じるタカシの適当だけどいい奴な塩梅が最高)抑えたコミカルなシーンが印象的。
劇伴のどこかドライだけど優しい選曲もgood。
またTHE TOKYO TOILETのトイレをはじめとした街並みも派手ではないけど美しく撮られていてちょっとした観光気分も味わえる。(特に浅草の地下街が良い)
そこで生活をするキャラクターにも血が通っていて楽しかった。
僕らの生きる世界は特別ではないけれど、愛らしくて、不完全さも含めて美しく完璧であることを教えてくれる、たまに振り返りたくなるような作品。