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PERFECT DAYSのkazcoのレビュー・感想・評価

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)
4.1
まず、やはり、労働する役所広司はめちゃくちゃいい。
これは『素晴らしき世界』でも感じだことだが、とにかくいい、絵になる。

物語からどんどん周りの登場人物達を離脱させていって、
ドラマが起こりそうで怒らない描写が、それは
「カセットテープを盗ったこと」であったり、「女性トイレから出てくるとろで女子高生を入れた動画撮ってるところ」や「長井短を後ろに置きながらニコと一緒にいるところを納めたカット」も、これから何か不吉な予感がする後でも、何も起こらない、ヴェンダースやねえほんと。
良いシーンもすごくあって、車中で頬にキスされアオイヤマダが車を出るところで灯く室内灯が役所広司が照れた感じに見せてたり。
音楽を流しながら走る車に、営業車で昔走った阪神高速の風景を重ねたり、楽しみ方は多分にあった。

あとこの映画は10年20年と経つにつれ、価値のある作品になってくると思う、それは映画というか映像作品が持つ側面だかど、浅草のガヤガヤした高架下の風景をヴェンダースが撮って世に残してくれたの嬉しい。
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