私は役所広司の演技が大好きなんだと改めて感じた!最初に映った時、純粋に「今回はどんな演技をみせてくれるのだろう」とワクワクして少しニヤけた。
特に一番最後のシーンはもはや平山なのか役所広司なのか何なのか、分からなくなるくらいに映画の境界がぼやけて、ぐんと引き込まれた。
そして演技だけでなく、音楽、景色、画角など... どれをとっても職人的なこだわりを感じたし、木漏れ日のような瞬間の魅力(良い意味でも悪い意味でも)をゆるやかに切り出した映画だった。
目の前のことでいっぱいいっぱいになっている自分にとっては、深呼吸のような時間だった。