Ayumi

PERFECT DAYSのAyumiのレビュー・感想・評価

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)
4.0
滑り込みで映画館へ。
足るを知る、そんな感じ。
繰り返しのようで同じ日はない。
何も変わらないなんてそんなことあるわけないじゃないか!
新しい芽が出て、姪っ子が訪ねて来て、バイトが急に辞めて、行きつけの店のママの事情をちょっと知る。
質素な生活やけど、意外と物が多い平山のお家。余計なものは無くて、小説にカセットテープに、植木鉢と友達の写真。好きなもので詰まった押入れ。
障害者と仲良くしてたからって「根はいい奴」って映ってしまう世間のイメージに対して、結局なんの責任感もなく仕事放り出すような奴って示してるの監督の皮肉を感じて好きだった。
平山さんは実はTOTOの御曹司だったのかな?
そんなお家(父親)と縁を切って別の世界で生きることにしたのかしらとか勝手に妄想しながら。
東京の公衆トイレってこんなにバリエーション豊かでおしゃれなんやね。世界でこの映画が評価されてるのって日本のトイレ効果高いのでは。
好きな曲聴きながら出勤して、仕事して、たまに人の悪意にも触れるけど、良い部分にも目を向けて、木漏れ日を感じ、銭湯の一番風呂に入り、馴染みのお店で飲んで、小説を読みながら眠気が来るのを待つ。
PERFECTな日々やけど、たぶん本当の意味では平山は満足してないんじゃないかなと思った。
いろんな想いが交錯するラストのfeeling good。最高です。
Ayumi

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