久々、1人で映画館にふらっと行き、観た映画がこれで本当に良かった、、！
ちょうどデジタルデトックス期間で、自分と向き合う時間を大切にしようと心がけていたところだったので、いろいろと沁みた。
彼の、変化を求めないルーティーン化された生活の中で見つける小さな変化への喜びや、その国、その時代に生み出された文化をただただ味わうゆったりとした、時間を忘れる時間…
情報に溢れ、人やモノと繋がりすぎているこの時代に、忘れてはならない感覚を思い出させてくれたように思う。
スマホに夢中で、下を向いてばかりの現代人に、たまには上を見上げて、自然や建物の変化に目を向けてもいいんじゃないかとでも警鐘を鳴らしているようなカット、平山のルーティーンにも、痛いところを突かれているよう。
その一方で、彼の決まりきった毎日、毎週に訪れる変化の数々。
周りが変化する、それに影響されて自分が変化していくその過程は、ものすごくエネルギーを使うことではあるけれど、新たな発見や、自分の先入観への気づき、その消費するエネルギー以上に得られる面白さが人生を豊かにしていくことをひしひしと感じた。
「何も変わらないなんてそんな馬鹿なこと無いんですよ。」
なんか流行っているような、みんなが見てる映画に、自分が遅れて評価するって本当に悔しいんだけど、これは高評価付けざるを得ない良作でした。
