すたどんまん

PERFECT DAYSのすたどんまんのネタバレレビュー・内容・結末

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

ずっと生活が映されるが、カメラがぶれているからあまり飽きない。東京に住んだこともなく、阿武咲も丸も石川さゆりも見たことがなく、幸田文もパトリシアハイスミスも知らなかったら退屈だったかもしれない。音楽はぜんぶ好き。子どもと大人、樹木とタワー。都合よく子どもと女が出てくるのは他のヴェムヴィンダース作品と同じだった(けど、現代でやられると苦しい。『都会のアリス』の方が気楽に観られた)。子どもと女に憧れ、救われ続けていて、だから縋っているのかもしれない。続く生活と最後の長回しはジャンヌ・ディエルマンみたいでもあった。

子どもも女も障害者もホームレスも変なトイレも、都合のよさだけがずっと際立っている。監督があえてヒールを演じているのかと思うくらいには。たとえば、姪に先に動画を取らせることによって姪を撮るハードルを下げていることとか!

松濤公園のあのちっちゃいトイレ出てきた。