あんとに

PERFECT DAYSのあんとにのネタバレレビュー・内容・結末

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

切り取られる映像があまりに見知った「東京」すぎて、現実的な日常すぎて、ずっと誰かに心臓を掴まれてる感覚がして息苦しかった、、、

平山さんの生活は自分の生き方に似ていた
日々のルーティンをこなしながらも、ちょっとしたことに幸せを見出しながら生きていく
自分ではそんな日々をこなすのに充実感を得てたのに
それを第三者的な視点で見て客観的事実に落とし込むと、ただ変わらぬ日々を過ごして自分の好きな事(音楽、本、居酒屋、銭湯などなど)を消費していく内に死んでいくんだ、、と思って怖くなった

あと平山さんの笑顔の中に、ずっと寂しさや悲しさがあるようで辛かった。役者広司の圧倒的演技力、、
自分では納得した仕事を選んでいるはずなのに、家族からの評価は低いってやっぱり悲しい
家族を持たない選択をしながら、妹からの抱擁(愛)を返してもらえないことはやっぱり寂しい
癌の転移の話を受けて元々愛していた元妻に感謝を伝えに行ったスナックのママの元旦那。自分にはそんな相手はおらず、そして同年代である自分にも死が遠いものではない現実、、
人生に正解なんてないはずなのに涙が止まらない、最後のあのシーンで映画が終わるの残酷すぎた
(他のレビューを見て平山さんは幸せだったんだ、という解釈に切り替えて成仏しようと思います、、🙏)
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