粛々と、平山さんのライフを見せられるだけなのに何でこんなに飽きずに面白くって満たされるのだろう。ルーティンであってルーティンでないからなのか…平山さんの運転席から見る街と人、何時間でも観られる自信あるし、選曲が本当に好き。アヤちゃんとパティ・スミスの邂逅シーンで分けもわからず泣いちゃったり。地下街の飲食店とか、銭湯、お昼寝、好きなシーンしかない。
人手が足りなくて怒るシーンで「あっ…平山さんもそうなるんだ?!」と安心したり。
平山さん自身はアナログなツールで成り立ってるけど、この作品のアティチュードがむちゃくちゃ令和っぽいというか。そのバランスが興味深い。トイレのビジュアルが前衛的だし。youtubeでよくある、「現場風景vlog」「ルーティン動画」、しかも名もなき方々のそういうコンテンツをきちんと映画化したみたいな作品だな〜と思った。屋台のラーメン屋さんを追って…とか（あれ大好き…観てて飽きないしラーメンむちゃくちゃ美味しそうだし）の1日を淡々と動画で見せてくれる、あれに似てるなぁと。再生回数が何百万とか回ってて、老若男女のプリミティブな好奇心を刺激しているのを物語っている。
その人の仕草から色々バックボーン想像したりとか。
あと随所に出てくる「パリ,テキサス」の匂いも心にグサグサ刺さって、たまらなかったです。
