ゆうだい

PERFECT DAYSのゆうだいのレビュー・感想・評価

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)
4.2
日本版パターソンみたいな話。
変わり映えない日常こそが
素晴らしいと言ったような…
と言いつつよく見ると.
毎日それなりに変化があって
それが決して小さくないというのが
日本映画的だなぁと思った。
この場合は悪い意味でだけど…
ヴェンダースが監督なのでこの表現も変かもな。

こういう生活に憧れたりもするけど、
実際仕事はきついだろうし、
多分若い頃はがむしゃらに生きてからなんだろう。
現実はこの生活は苦しいから憧れるのはマインドぐらいにしとくのがいいとは思う。

いずれにしても日々で多くを求めすぎているということに気づけた。
最近ついてないことが多すぎるけど、
これも多くを求めすぎているからなのかもしれない。

ロキノン系とはいえ曲選が60〜70年代で最高。
しかも下北のフラッシュディスクランチに、スナックでギター弾いてたのあがた森魚でしょあのシルエット!
アニマルズ版の朝日の当たる家が一番好きだしこれから始まったのがかなり心掴まれた。
まさかの金延幸子という渋い曲選にもグッと来た。
一昨年亡くなった友人が好きだったな金延さん。

この監督、都会のアリスの監督でもあるのか。
大好きなアーティストSibylle Baierが出ている映画…
さらにパリ、テキサスやベルリン天使の歌……………
この2本は見たことないから観てみよう。




批判されている方のレビューを読んで、
違和感が腑に落ちた。
好きな方のレビューにもあったけど、
いい部分を切り取りすぎていて、
虚像になっている。
まあ映画とはそういうものかもしれないが…
しかし逃避とはかなり厳しい意見だとは思った。
誰しもが強く生きていけるわけではないから、
生きるためにそう自分を納得させることも必要だと私は思う。
まるまるこの生活に憧れるのではなく、
いい意味でいいところを吸収できたらと思った。
ゆうだい

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