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エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命のShoheiMustGoOnのレビュー・感想・評価

2.2
【信仰心のない自分には響かなかった】

内容自体は、興味深いと申したら失礼ですが、琴線に触れるようなテーマだと思い鑑賞。
重厚なテーマにも関わらず自分には殆ど響かなかったです。
親の立場にしろ、この子の立場にしろ。

ぶっちゃけ自分が幸せなら他人がどう思っているかなんて関係ないのでは、封建的な中世ヨーロッパでは難しいのかも知れませんが、その辺は当方の想像力の欠如です。

カトリック自体が見方を変えればエドガルドを誘拐されて家族からしたらカルトにしか思えず、カルトの呪縛から取り除く為にはパターナリストにならざるを得ないのかなぁと、なんか皆んなパターナリスト、自分が考えた「善意」を強要していて怖かったです。
明らかに悪いのはカトリックですが。

当方、父親は同じ中高の元カトリック、中高はイエズス会、倫理で赤点免除の為に好きな英語の先生の聖書研究会と称した、当時の英語は今では通用しないと言う古典英語を読む事に毎週朝参加しておりました。

尚、どちらかと言うとイエズス会には批判的と言うか選民主義を植え付けられた中高は全く水が合いませんでした。

簡潔に申せば、権威って腐っているなぁ、如何にも上から目線のイエズス会、ノブリス・オブリージュとかホント思っていそうで怖い、選民主義をくすぐるような映画でした。

まぁ、身近にこう言う権威主義者がいない、自分もならない事を心掛けないと自戒を促す意味ではプラスな映画でしたね。

今の時代も統一教会とかありますが、不安な時こそ宗教を拠り所にするので、結局宗教ってなんだろうと?

当方は瞑想は毎夜しておりますが。

敢えて観なくても良かったかなぁ。
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