ユダヤ教の両親のもとに生まれたエドガルド・モルターラ少年が、ローマ教皇に連れ去られてカトリックとして育てられた実話。原題Rapitoの意味は「誘拐」で、シンプルにこの物語を表すならそれ。家族と引き離され、更に今まで信じてきたユダヤ教は悪として上書きされる。まだ自分で物事判断できないような小さな子に何と酷な事をするんだろうと怒りを覚える。無能な指導者に人生狂わされたエドガルドと家族の運命は皮肉な結末で更にモヤモヤした。と言うかスピルバーグが製作諦めた、みたいな宣伝ってどうなのよ。
2024-45（劇場）
