中東の祖国で酷い環境に置かれ、命からがらヨーロッパへ逃げ込もうとすると今度はポーランドとベラルーシ国境で両国の政治問題に巻き込まれそこで立ち往生する人達が大勢いる。勝手にヨーロッパは難民受け入れに寛容なのかと思っていたけど、こんなことになっているとは。この作品の公開にあたりポーランド政府からだいぶ圧力がかかったようだが、皮肉にもその行動で内容が真実なんだと分かってしまう。世界にはこんな風に不都合な真実がまだまだ沢山あるんだろうな。ドキュメンタリーではないのだけど途中でそのことをすっかり忘れて見入ってしまった。
2024-46(劇場)