品があって美しくて、うっとりした。
サクサク切って煮込んで焼いて捌いてかけて混ぜて乗せて、コツコツ歩いて運んで。
お料理の音と小鳥のさえずりが響いて耳が幸せだった。テキパキとお料理を作るウージェニーの手捌き、チャーミングなお洋服(特にお帽子が可愛かったなあ、男性も女性も!)なんともいえず可愛らしいお皿たち、出来上がったお料理の麗しさ、あたたかみのある家具たち、そして柔らかい自然光。目も幸せだった〜。
ドダンがウージェニーに向けるお料理もまなざしも愛に溢れて素敵だったな。ラフランスのところなんて、本当に可愛くてキラキラでときめいたな〜〜。時間と経験と信頼と絆。愛。全部目に見えないはずだけど、ちゃんと分かった。
「すでに持っているものを求めることこそが、幸せ」
ウージェニーに向けた言葉を今も反芻している。
たくさんの愛と時間とこだわりの食材で作られたお料理を食べたくなった。ずっと美味しそうで やわらかな色合いで、ゆったりと記憶に残る映画。