不必要な要素をろ過して取り除いた、究極の『美食』映画。
エンドロールまで音楽が使われてない演出のおかげで、食べている人たちの感極まった溜息や、食べる音、食器の音、しっかり全部伝わってきた。
終始一貫して飯テロなのは満足。十分すぎたくらい。
最後の終わり方は予想外でびっくりした。
美味しい映画は基本好きやけど、これはそんな軽い気持ちに浸れない、本当に究極の食。登場人物たちの食への愛が半端ない。
これはフランスでしかつくれない。
トラン・アン・ユン監督、『エタニティ』は睡魔と闘いながらやっとの思いで観て苦手意識あったけど、本作は好きだった。
ジュリエット・ビノシュ、歳とった… 熟女って感じ。ほめてる。