はみー

落下の解剖学のはみーのネタバレレビュー・内容・結末

落下の解剖学(2023年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

大どんでん返し!や衝撃の真実!的なものが一切無いので、ミステリやサスペンスとして観ると「エッ終わり!?」ってなると思います。私はわりと毒されてるのでいつゴーンガール的な展開に…?とドキドキしていましたが、ここで描かれているのはあくまでも映画やドラマの登場人物ではなく日常を生きる普通の人々と思えば2時間半飽きさせずに見せるのはすごいことだと思いました。
無駄なシーンや過剰な演出がひとつもなく捜査と裁判を淡々と追っていく中でスキャンダラスなドラマを求めてしまう自分は裁判の行方を面白がってるコメンテーターと同じなんだなあと気づきました。
わんこが無事でほんとに良かった〜!
あと、ホットなロイヤーとして話題になってる(?)弁護士さんが本当に雰囲気のあるセクシー弁護士だったのですが、全く恋愛的に絡んでこない(被告人と元カレ元カノという設定はあれど)のがすごく良かった。あそこでラブの展開になってたら一気に三流ドラマになるとこでした。いやラブの展開になるサスペンスも好きだけどこの作品の主題ではないというところで…

(追記)
よくよく考えるとサンドラって物的証拠は何一つ無く、状況証拠だって前日に喧嘩してたってだけの証拠とも言えないものしかなかったんだから無罪になって当然だな…逆によく検察は起訴まで持っていけたなって感じ。
雪の山荘、作家の妻が夫を事故か自殺に見せかけて殺害っていうのはセンセーショナルで面白い筋書きだもんね…そういうバイアスが観客である自分含め皆にかかっているということで…改めてゾッとしました(褒め言葉)
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