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落下の解剖学のタピオカのレビュー・感想・評価

落下の解剖学(2023年製作の映画)
5.0
わたくしこんな映画大好き!!!!!
素晴らしい…

・女性も男性も笑顔と愛嬌!大事
・家事はちゃんと分担
・話す言葉まで相手に合わせるってどんな気持ち?
・自己犠牲のマインドで生きてはダメ。たとえ子どもに対しても
・彼女が小説を書いたのは、彼女なりに夫を勇気づけよう、大丈夫だよと寄り添おうとしたから?事故があってもなくても人生の質が変わらないということを、小説で示そうとした?
・レスは放置するな
・感情的にならない。話し合えるうちに話し合う
・更年期は漢方を飲む
・言ってはいけない言葉がある。親しき中にも礼儀あり
・フランスの弁護士さんも裁判官さんもかっこ良い
・フランス含む多くの西欧諸国は、女性の社会進出を支援して出生率の回復を図っている。このような夫婦の関係性悪化は、共働きであれば誰もがドキッとする内容だろう(私たちもこの夫婦と重なるとこある…とは過度に思わなくて良い)
・卑屈にならない
・犬を大切に
・子どもはしっかり小さな大人(子役の子に拍手)
・死ぬより離婚の方がマシ
・家族仲良く、が一番😌

スコアのバランスを取るために★5をつけました。

【追記】感想で、「妻が殺したことは間違いない」と妻を犯人とする人が意外に多いことに大変驚き。確かに、本作をサスペンス映画と観ると、妻が犯人であるヒントが散りばめられていて、監督憎いですね…

しかし、本作を人間のリアリティを描いたものだとすると、いやいや…人なんてそう簡単に殺せやしませんよ。物理的にも心理的にも。120cmの柵を越えて180cm 85kgの人間を持ち上げられませんし、あの状況でアクションを起こすとすれば殺すではなく「離婚」か「別居の申し出」か「家出」です。普通に考えて。

妻は、どちらかというと、自分のキャリアを大切にしたり、自分本位な部分がありましたね。そんな人が、自分(と子ども)の大切な将来を棒に振る殺人を、図るわけがないです。どんなに理性を失っても、ね。普通に考えて。

私の予想は、ぼんやりor 意図的に自殺、です。
夫の脳裏には、今自分が不審死すれば、状況的に妻が窮地に陥ることは浮かんでいたでしょうね。この高さから落ちれば、他殺に怪しまれる自殺ができるかな…と、柵から乗り出してたのかな。でも、そんな理由のためだけに自殺するのは完全に馬鹿なので、身を乗り出してたらうっかり滑って落っこちたのか…??
真相はわかりませんが、まあ、妻は言葉で夫を殺した、とも言えるかも。あの喧嘩や言葉は〜無いなあ…キツすぎる。
人の心をズタズタにするのに、あまりに十分です。

妻が夫を物理的に殺す時は、子どもをDVから守る時です。しかも、とても計画的に殺すでしょう。口論や暴力で殺されるのは、統計上も圧倒的に女性が多いことを、忘れないでください。
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