このレビューはネタバレを含みます
てっきり真相を暴く系のミステリーかと思っていたら、『裁判 ザ・ムービー』と言った方がしっくりくる映画だった。
それぞれの登場人物の主観・記憶がベースに話が進んでいくため、実際に何が起こったのかはわからないまま物語は終わる。
特に、最後のダニエルの証言が鍵となりサンドラは無罪になるが、ダニエルが母を庇った嘘なのではないかという疑惑も拭いきれなかった。
個人的に凄いなと思ったのは、冒頭の学生からのインタビューの時点で、それを示す明確な言動があるわけではないのにサンドラの奥底に流れる"冷たさ"みたいなものが滲み出ていること。
TARを見た時と同じような感覚にもなった。