Mark

落下の解剖学のMarkのレビュー・感想・評価

落下の解剖学(2023年製作の映画)
3.0
ラストで犯人がわかって大どんでん返し!の純然たるミステリーを期待して観たのでちょっと肩透かし感。期待はずれ。

フランスの映画だからか?所謂洋画のエンタメ作品ともちょっと違う、淡々と、生々しくも重い人間ドラマが2時間半にも渡って繰り広げられていく。全体を通してあまり起伏が無いので正直ダレる。何度も寝そうになった。所々モキュメンタリー風の演出になるのは面白かった。
後半は法廷劇がメイン。とにかく台詞の応酬。リアルな法廷でのやり取り。法廷劇自体ちゃんと観るのは初めてなので楽しめた。しかしこれまた起伏がないので寝そうになる。
結局観客は最後まで傍観者。事件の真相が明らかになることは無い。正に神のみぞ知る。でもそれでいいんだろうなぁ。たぶんこの映画が語りたいのはそこじゃない。
息子が鍵を握るのは間違いないが、如何せん眠い。息子が愛犬に行った奇行の意味も、最後の証言も、肝心なところは見事に見逃す。気づいたら無罪判決が下り、呆気にとられてる間に映画は終わってしまった。真相は闇の中だ 。

冷えきった夫婦関係とか、人間ドラマのテーマ自体はなかなか面白そうだからいずれリベンジしたい所存。ちゃんと観たらまた評価変わりそうな気もする。
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