このレビューはネタバレを含みます
ポスターやあらすじからサスペンスかと思ったら、法廷もので予想と違った。
夫の自殺か、あるいは妻の他殺かどうかが争点だけど決定的な証拠が無いから、結局「自殺する動機」と「殺す動機」を客観的（笑）視点で推測して争う形になってる。
ただ、妻が夫の苦悩を知らないように、息子が両親の本当の姿を知らないように、他者の本当の考えなんて本人以外誰にも分からない。人が自殺するのは、複合的な理由が重なって衝動的に起こる場合が多いし、熾烈な夫婦喧嘩をしたからって、そこに殺意を抱くほどの憎しみがあるとは限らない。たとえ家族だろうと、他の人間とは線と線での理解なんて出来ず、点と点でしか理解し合えない。だから大切なのは、受け入れ信じることなんだろうな、最後にダニエルが母親を信じたように。
有罪か無罪かも、真相がどうだったかではななく、陪審員が何を信じたかで決まったこと。
観てる側に実際の真相を教えないのも、結局我々が信じたものが真実って解釈しろっていう粋な計らいなのか？
にしてもダニエルとスヌープの演技が良かった。
スヌープまじモフモフしたい
