審判を通して一番プライベートな夫婦の間の関係性は覗けられ、まさに解剖だと思う。
裁判所のシーンは大量にあるが、全然退屈に感じていなく、逆に両側の弁護士の間の攻めと守りといった事件の解像度を上げようとする話の進みにより、色々考えさせる。Sandraは夫を愛してるか？Samuelは自殺か妻に殺されたか？sandraと弁護士の間の曖昧な雰囲気はなに？夫の死亡より息子は自分と一時的に離れたいと聞いた時のほうは悲しいのはもう夫に対する愛情はないってこと？息子は本当に母親のことをマンスターと思ってるの？
疑問は次から次へと生まれる。
人間の感情は複雑すぎて、観客として見れるのは終始真相の一部に過ぎない。
最後は判決は下されたが、それは本当の真相かは映画の中で示していない。
だけど最後夫婦のケンカからはもう二人の間に修復できない隙ができたことは分かる。理解し合えない二人はずっと同じ空間にいるといずれか崩壊につながる。
