タイトルとポスタービジュアルで興味を持って観に行ってしまったので、販売企画チームの戦略勝ちのような気がする。と思って原題を調べるとAnatomy of a Fallなので邦題は原題を直訳しただけだった。原題のFallは身体を地面へ落下させたことと夫婦関係が破綻してしまったことのダブルミーニングか。
解釈する立場に依って事実が全く異なると言うのは法廷物のキモになる部分。しかし法廷物では無いのにそれを見事に見せてくれた黒澤明の羅生門を今作を見ながら思い出した。
この作品も法廷物として楽しめたけれども、今まで観たことがないような描き方などは(犬以外には)無かったような気がする一作。