No1993

落下の解剖学のNo1993のレビュー・感想・評価

落下の解剖学(2023年製作の映画)
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フランス映画なのに一応結末もハッキリさせてるから意外だった

エンタメではない裁判モノ

エンタメ性を嫌う私としてはすごく面白かった
自分が生きてる世界に近い感覚で見られるから

裁判を傍聴してるように、証拠が、現実が、ただただ並べられている
誰かの視点にすり替わったり、本当はどうだったのかを説明したりしない
自分が生きてる現実と同じ

世界は主観でできてるんだよ
誰が見ても同じモノなんてないんだよ

それにしても論点が次々にすり替えられて、あたかもそれが本当だったかのように進められていく裁判シーンはすごかったな
自分もいつもこうやって誰かに騙されてるのかもって思った


私は殺してない
問題はそこじゃない
人からどう見られるからだ

2つの選択肢があったとしても、どちらかに決めなきゃいけない
どちらにも可能性があるとしても
1つのフリをするの?
フリじゃない、心に決めるの

母が薬を父に飲ませた可能性は?
その可能性もある
では何故その選択肢を排除するのか?
母にそうする理由がないから
裁判と同じで、証拠がないなら状況から推測して判断するしかない
No1993

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