最初の死体発見のシーンにあまりにも驚きがなくヌルッと見せていて心配になった。カメラワークにしても下手ウマなのか単に下手なのか分からない…。驚きがないといえば全体的にそうで、意図的に抑制しているという感じでもない?でも顔のアップは多いから心理的な何かを見せようとしている?でもこれもあまり良くない、というか心理以前に登場人物に対して興味をもてるような設計じゃない気がして、顔のアップもあまり機能していない。終盤の子供の一言にこの映画の意義が集約されているように思うけど152分かける必要はなかった。この場面の導き方にしても犬を道具的に使用する(さらに生命を危険にさらしている)のがちょっと看過できないし、また感情的に盛り上がる場面といえばこのシーンが最もそうなので、だとしたらちょっと趣味が悪いやり方だと思う。このタイトルで落下の写し方がこんなにも魅力に欠けているというのはアカンやろ!(落下距離が短いのと上から撮ってることが原因?)。落下の解剖学ではなく落下の動体力学をまず見たい。