このレビューはネタバレを含みます
大変興味深い映画でした。
この映画の個人的な肝は、
ダニエルの最後の証言は嘘だったのかどうか、です。
私はあれは嘘だったと思います。
傷つきながら全部のさいばんを傍聴して、状況を見て、自分で実験もして(最早これも彼の演出の1つか)、
その上で、やっぱりママを守るって決めたから
あの話をしたんじゃないかと。
事実無根じゃなくて、生き物は死ぬよ、
みたいな話はもしかしたら本当にしたかもしれないけど、
そこにお父さんが自殺したんじゃないかと思わせるようなニュアンスを加えたんじゃないかなぁ。
あと、お母さんが本当にお父さんを殺していた時に、自分の嘘がママには分かるから、
帰って来るの怖かったって最後にいったんじゃないかなぁ。
だから、お父さんのイメージでの姿のリップシンク?的にダミエルの証言を流したのかも。
しかし、この演出かっけー!
でも大体の裁判が、実際こんな感じなのかもしれないですね、知らんけど。
ほかにも色んなところがあぁってなりました。
裁判の傍聴人は他人事みたいな感じだったり、
公的な場で不倫だったりなんだったり、
かなりプライベートなことを晒さざるをえなかったり。。
ポジティブな意味で印象に残ったのは、
主人公が、息子のことは他の普通の子と変わらないと思っている、私が夫を責めたのは自分の苦しみを息子に押し付けた(執筆を優先させた)からです、って言いきったとこ!
検察には相当イライラしたけど、
この役者さんがいたから映画が面白くなったんだよな〜
あと映画の中のフランス語と英語の切り替えが巧みでしたね。
字幕の出し方も!
あそこで英語で話したことを‹›で括ってくるのはすごいですね〜
これからあの二人はどうやって生きてくんだろう。。
裁判はただoverしただけだしなぁ。
最後に率直な感想いうと、
弁護人がセクシーすぎて終始ドキマギしてました〜!
もう傷ついてる。