おみ

落下の解剖学のおみのレビュー・感想・評価

落下の解剖学(2023年製作の映画)
3.0
長めの映画で、多くが法廷内でのシーン。それでも飽きることはなかった。最後に判決は出るのだが、真実はどうだったのか、見ている側には疑問が残る。フランスの法廷のレイアウトや検事、弁護士のユニフォーム(赤、黒)、証人が話をしているのに被告が会話に割って入って長い間話をしたり、日本とは違っていて興味深かった。フランス語が母国語ではないサンドラが途中で英語で説明をしたいと法廷で言い出すと、すぐに通訳が翻訳し、それをイヤフォンを通して皆が聞けるなどヨーロッパの映画ならでは。ドイツ出身の妻にフランス出身の夫。間を取って英語で会話をしている。幸せそうに見える家族にも、夫婦の心の中にどんな感情がうごめいているのか。
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