Keizysoze

落下の解剖学のKeizysozeのレビュー・感想・評価

落下の解剖学(2023年製作の映画)
3.7
【落下の解剖学 Anatomy of a Fall】

★★★★☆ 3.7点


【法廷ものなのに、白黒つくのに、気分はグレー🩶】

\作品情報とみどころPOINTは投稿スライドをCHECK/

『夫が転落死した』

その事実に対してその現場にいた妻と
視覚障害の息子と犬が法廷で証言する話。

ただ事実は法廷ではいかようにも曲げられる。

そうされないため技術と訓練を
旧来の友人弁護士からサポート

解剖の結果、
血痕の科学的分析、
夫との仲
前日の大喧嘩
当日の嫌がらせ
次第に矛盾する証言
次々と明らかになる証拠

そして息子ダニエルの決意の証言

幾重にも重なる状況証拠が裁判官や裁判員、
そして我々を振り回す。

そして判決後の心情とその後の真実。

とても緻密に作られた脚本だと思う。
誰もが裁判官の気持ちで見て聞き、
そして推理したのでは?

それだけに最後は賛否両論かと。

真実は裁判で確定した。  

ただ、法廷ものの鉄則である
その後の真の“事実”を教えて欲しかった。

モヤモヤは消えない。

でも重厚な作品を観た満足感は感じる。

第76回カンヌ国際映画祭では
パルム・ドール🏆とパルム・ドッグ賞🐕を受賞

第96回アカデミー賞では作品賞・監督賞・主演女優賞を含む5部門にノミネートされています。

来週のアカデミー賞が楽しみです。

ちなみに現場で流れていた音楽はコチラ💁🏻‍♂️🎵
P.I.M.Pという曲です。
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