このレビューはネタバレを含みます
こういう空気感好き。だれも気持ちの話をしなかったのが本当に良かった。自分がその場で見える事だけを並べてくれていて、ひたすら「自分がどう感じるか」ということに向き合う時間だった気がする。だからこそ、長くても平気で前のめりで見れた。
過去の事や人の考えをわかろうなんて限界があって、”事実だけで判断”もアテにならないことがある。一方で、誰かに言ったこと、行動したことにその人の思考や人生が残っていて、それが真実になっていくこともある。
自分を見て信じてくれる人がいるっていう希望を久々に思い出した反面、結局印象がすべてじゃんな、っていう絶望にもなった。でもそれが人間だよね。
というか、夫婦っていうまた不思議な関係に他人が入り込んで裁くっていうのがなんと難しい事か。あの夫婦喧嘩聞いて、色々考えた人は多いんじゃないかなあ。何年もの蓄積や外に向けた顔があるわけで、今の出来事だけで判断するには難しいよね~
そしてラストも刺さった。真実もはっきりしないし何も残らないどころか傷を深堀されて、また今後人生が進んでいくのか。勧善懲悪がどれほど楽か、でもこれが現実だよねって、ノンフィクションに感じてしまうのが怖いところ。
音楽と雪山の寒い山小屋?の情景がマッチしていてよかった
あといっぬの演技すごすぎて泣いた