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枯れ葉のNoveのレビュー・感想・評価

枯れ葉(2023年製作の映画)
4.1
労働者が働くヘルシンキの街。
ウクライナ戦争のニュースが毎日流れる。
ひとりで暮らすアンサ、ぎりぎりの生活だか自分の生き方に誠実に生きている。
ホラッパは、仕事中も酒を断つことが出来ず、現場を転々とする。
そんな二人が出逢い、行き違いから再会ができなくなる。
若くきらめく人生の時は過ぎているが、時折見せるアンサには、凛とした美しさがある。
静かに穏やかな表情にも、信じる強さがある。
枯れ葉の季節になり、葉を落とす木々でも、しっかりと生きており、また春には若葉が芽生える。
人生の長い旅路の途中にも、こん停車場があってもいい。
彼女の一瞬のウインクを、チャップリンも見逃しはしない。
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