果たしてこの不器用な2人はちゃんと出会えるのかしら!?という映画らしい展開で、その2人の淡々とした(中でもそれぞれ労働の苦労を感じさせる)生活の中にもウクライナ侵攻のラジオがまた淡々と流れこの映画らしい映画を観てる私たちに現実を静かに打ち付けられるギャップがすごく印象的でした。
不器用な2人のそれぞれの感情は読み取りにくいようで、皿を捨てたり、もらった花束を枯れても飾っているアンサや、映画館で待ち続けるホラッパのタバコの吸い殻など随所に散らばっていてうずうずした。
現代でありながら、色味も独特で古い雑誌の中の様で不思議な感覚でした。
アキカウリスマキを映画館で観れてよかった。