なつき

枯れ葉のなつきのレビュー・感想・評価

枯れ葉(2023年製作の映画)
3.4
青、黄、赤を基調とした色遣い、その場に合わせたミーニングフルな選曲、静かな中そっと渡されるユーモア。
アキ・カウリスマキ監督のセンスを感じました😌

序盤のスーパー仲間みて「うおおかっけえじゃん」男の失態をみて「おいおいばかやろー」心の中で会話したくなる空間だったな。

「彼の妹なの。信仰上のね」
このセリフシュールで好きだったな。シリアスなシーンほどクスッと笑えるような間や表情、セリフを言っていた印象かも。

特に心惹かれたのは、マウステテュトットの「SYNTYNYT SURUUN, PUETTU PETTYMYKSIN」
(悲しみに生まれ、失望を身にまとう)(公式サイトから引っ張ってきた)
誰しもが感じたことのあるであろう孤独感に深く共感して、私自身を含む、その場にいた全員が同じ顔をして歌を聴いてたなあ。

アンサに平和をもたらしたチャップリン。
生活が困窮して、戦争の様子を流すラジオをブチっと切る。世の中の対立を背景に自分の日常、平和、愛をもがきかき集める。
とっても深かった。
なつき

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