枯れ葉のしらすのレビュー・感想・評価

5年振りの復帰作でも、相変わらずのカウリスマキ。

ラジオで流れるウクライナ情勢、
音楽をかけて、癒されそうとする度に何度も流れてうんざりして消す。ビターなユーモア。
ヒロインの台詞「なんてひどい戦争！」が心に刺さる。

最後の一言、犬につけた名前がこの映画の目指す境地だろう。あの人も酷い情勢の時に映画を作っていた。

無意味で馬鹿げた犯罪である戦争に嫌気がさして、普遍的な愛の映画を撮りたくなったとカウリスマキが語っていた。

まさにそんな映画。