神戸

関心領域の神戸のネタバレレビュー・内容・結末

関心領域(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

3/10の先行上映で視聴済。
開始前のジャーナリストの話ではミラノで観た人は全くの事前知識なしにこの作品に触れたらしいけど、そりゃかなりの衝撃だったと思う笑

既出のあらすじだけ入れてきていても「これから何が起こる?」「この人たちの生活の隣で何が起きている?」という勝手な憶測を止めさせない時間が2時間ずっと続くので、本筋的には大きな動きはなさそうに見えてずっと疲れていた気がする。
開始二分ブラックアウトにあのSEだけを流し続ける演出、客を不安におとしいれる効果として画期的だと思った。
まずそこで思わされた「何の音?」がまさか最後まで残る疑問になるとは、、、

関心領域(the zone of interest)というタイトルを一番わかりやすく表しているのは主人公の妻だと感じた。
隣で日夜“荷”が燃やされ、その灰の上に成り立っている生活だということにまるで気が付いてないように振舞って生きている。
ましてやその生活をあたえている主人の出向にはお前だけいけと匙を投げる。
そのくらいの関心の無さを貫かなければあの場所で正気を保って生きていくことは出来ないんだろうか。

色々時間をかけて描写ごとの考察をひねり出したいものの、正規の公開時期になってまた観にいきたいと思うかは微妙なところ(しんどいので)観に行くことになったら音響に拘ってるシアターでぜひ没入したいと思う。
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