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関心領域のrioのレビュー・感想・評価

関心領域(2023年製作の映画)
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バッドコンディションで挑んだの、軽率だった。

やけに綺麗な映像と、この世の嫌な音ごった煮みたいな、臓器と神経を刺激してくる感じの音の効果がすごくて、ずっと嫌な気持ちで観ていたけど、ラスト完全に発狂寸前だった。納得の音響賞。

お母様の行動によって、「あ…そうだよね、私がおかしいわけではないよね」とやっとホッとできたのが観客としては唯一の救い。直接的描写がないせいで、だんだんと「まあこういう生活もあるのかも?」って思ってきてしまってたので…(バッドコンディションだったから)

この作品の発想が生まれて、作品として着地できたことが率直にすごいと思う。

人に勧めないシリーズの中でも、観たいと言ってる人を若干止めるかもしれない作品。でも観た方が良いと思います。
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