A24制作だと制作意図を若干勘ぐってしまうのだが…。
壁一枚隔てた場所で行われている大量虐殺を横目に展開される隅から隅まで秩序だってコントロールされている日常生活が緻密な映像で展開されることで無関心を表現しているように思われる。
実際にここまで無関心だったかは判らないが女性たちがユダヤ人の遺品や肉体を再利用していたと聞いた記憶があるがデマなのか?
一方で壁脇で撒いていた灰はユダヤ人の遺灰の表現にも思えたがそんなところに撒くのかは疑問なので違うかな?
終盤ヘスが階段下で何かを吐き出そうとしていたがそれが抑えている感情の噴出の表現のようにも思えた。
ホロコースト映画では「夜と霧」というドキュメンタリーの傑作もあるので手法としてどちらがいいのか難しい所。