関心領域の腎臓売買女のネタバレレビュー・内容・結末

アウシュビッツ収容所に関するありとあらゆる知識を詰め込んでから見るべき映画だった。（恥ずかしながら、基礎知識程度）
収容所で悲惨な出来事は徹底して映さない。ただ長閑な日常の風景に微かに聞こえる銃声や叫び声、モクモクと煙を上げる煙突から何が起きているのかをよく考えなければならない。
淡々とした物語なので、油断すると眠くなってしまうのだが、劇中に挟まる大きな不協和音で「しっかり考えろよ！」と起こされる作品だった。
サーモグラフィーに場面転換した少女が何をしているのか？何を埋めているのか？分からなかったが、パンフに「林檎を埋めることで収容所の方々が食べ物にありつけるようにしている」と書いてあった。