ようやく来た、なんだかんだ公開まであっという間だった
敢えて描かないことで、それとただ隣り合わせというだけで、仮初の順風満帆な暮らしを額面通り受け取ることは出来なくなる
花の赤の色に染まっていきバグのような場面転換や、ピアノの連弾にSubをつけたり、外にいる間だけのネガだったり、これまで観たことない演出表現の応酬は、鑑賞後の身体の重さに拍車をかけた
無邪気にはしゃぐ子どもや、娘の成長を誇る母親、昇進を素直に喜べない妻、なんてことのないシーンに散りばめられた煙や灰や罵声、空っぽの銃声に終始重く苦しい空気が立ちこめていた
関心があるかどうかの話ではなく、かつてのドイツ国民が抱く感情を、一般開放されたあの場所で当たり前に行われている日常の風景を挟むことによって'慣れ'が引き起こす人間の残酷さを余すことなく描いている
邦題がリリースされたときは関心領域ィ!?ってかんじだったけれどこれ以外ってむしろ何だろうか、、英題をカタカナにするよりは